「ソファの色がなかなか決められない」「どのようなカラーがマッチするかわからない」そのようにソファの色で困ったら、グレーをチョイスしてみてはいかがでしょうか。実はグレーは様々なインテリアに合わせやすくお部屋をおしゃれに仕上げてくれる万能カラー。「失敗しない色」といっても過言ではありません。
今回はグレーソファの選び方を解説するとともにグレーソファおすすめ人気機種10選をご紹介します。
グレーのソファの選び方
選び方①グレーは失敗知らず
白と黒の中間色にあたる色、グレーは、洗練された空間を作り出してくれる万能カラー。落ち着きある雰囲気のためトーンや質感を変える事で都会的でクールな印象にもナチュラルな印象にも仕上げてくれます。
どの色とも調和しやすくコーディネートに自信のない方でも取り入れやすいカラーなので、まとまりがない部屋をなんとかしたい時でも一色グレーを加えることで空間を引き締める効果もあります。無難な色といった印象もしますが糸の織り方、素材の違いで見え方は様々で、異なる印象にもぜひ注目です!
選び方②失敗しない取り入れ方
グレーは濃いグレー、淡いグレー、明るいグレーなど種類は様々で、濃淡によって与える印象が大きく変わります。そこで以下ではグレーのソファを取り入れる際に意識したいポイントをまとめました。ソファの機能性や風水の考えなども参考にしながらグレーのソファを上手に取り入れましょう。
選び方③部屋の方向性に合わせる
例えばナチュラルな印象のお部屋の場合はコットン素材のプレーンな肌触りや、あたたかく柔らかな素材からグレーを選ぶことをおすすめします。クールで格好いい雰囲気なら金属、プラスチックなど無機質な素材に合わせて本革やサテン系の生地からグレーを選ぶことをおすすめします。
選び方④色数を増やしすぎないこと
注意してほしいのは部屋全体の色数も増やしすぎないこと。あまり色数を増やすとごちゃごちゃした印象になるので、テーマカラーはできるだけ3色に抑えるのがおすすめです。調和させるテクニックとして取り入れやすいのが「トーンを合わせる」こと。色相(色味)が違う色同士を組み合わせても、トーンを合わせることで失敗をふせげます。
※PCCS(日本色研配色体系)参照。リビングルームのダイニングテーブルやチェアなど家具の色を確認しながらカラーコントロールしてみてください。
選び方⑤部屋で生地サンプルを確認する
購入した商品をご自宅に持ち帰って「あれ?なんだか思っていた印象と少し違う気がする」と感じたことはありませんか?それは光が原因です。特にソファのように面積の大きな商品の場合は、窓から入る日照の方角や照明の光色、床・壁・天井の色の違いが原因で、思っていた印象と異なるケースがあります。確実な方法は生地サンプルを設置する場所へ持ち帰り、照明をつけて確認することをおすすめします。
選び方⑥生地の質感をたしかめる
グレーに限らず、色の印象を決める要素の一つに生地の質感があります。生地の質感でソファの印象が変わってきます。ソファを選ぶ際は必ず生地サンプルをソファに被せて確認することをおすすめします。質感という言葉は抽象的な表現ですが、手で触っていただいた時に厚みが薄いものと厚いものに分かれます。これは打ち込み本数(単位面積あたり何本の糸を使用しているか)、いわゆる密度によってソファの見栄えが変わります。
また“テクスチャー”と呼ばれる生地表面の凹凸や素材感も考慮しなければなりません。ざっくりとした粗い布と朱子織(サテン)のような光沢のある生地とでは、同じ色に見えても光のあたり方の違いで、イメージは大きく異なります。そういった意味でも大きな生地サンプルで確かめることをおすすめします。
グレーソファおすすめ人気機種10選
国内外の高級ブランドを中心に、おすすめ人気機種10選をご紹介!
ブランドの歴史やデザインの特徴を知りながらソファ選びの参考にしてください。
1-1.B&B Italia《ミシェル》(グレーソファ)
イタリア家具ブランドの最高峰、B&B Italia。1966年ミラノで起業家ピエロ・アンブロジオ・ブスネリにより設立。以来、シンプルで美しく業界の中では革新的な位置付けとされるソファメーカーです。自社で研究開発センターを持ち、世界中のデザイナーや技術者を迎え、微密な研究と開発を行っています。長年愛される名作もありますが毎年新作を発表しつづけるバイタリティに満ち溢れるブランドです。
ソファにおいてもデザイン性だけでなく素材、技術などあらゆる点において妥協を許さず最高ランクのソファを作り続けています。一番の特徴といえばシンプルでモダンでありながら冷たさを感じさせない温かみと人間性を感じさせることでしょうか。それぞれのデザイナーから提案されるソファには深遠な知性とフィロソフィーで満ち溢れています。
中でも注目したいのがアントニオ・チッテリオの「ミッシェル」。若々しくモダンで快適なシーティングシステム。アントニオ・チッテリオの哲学であるピュアで洗練されていて、なおかつ機能的なデザインを表現しています。特にアルミニウムフレームには、どんなグレーであっても美しく仕上がり背クッションのソファカバーのトーンを変えていただくことで、奥行きのある空間をお楽しみいただけます。
1-2.フクラ《ヴァリアント》(グレーソファ)
1973年、「ドイツフクラ社」と「イノアックコーポレーション」の合併会社としてスタートした日本フクラ。ドイツから学んだ技術と「WOHNKULTURヴォーンクルトゥアー家具は生活文化」という理念に基づき創業しました。国内に自社工場をもち日本のライフスタイルにふさわしい家具作りを追及しており、ソファだけでなくダイニングやチェアまで心地よいインテリア作りができるアイテムを提案しています。
その歴史からフクラファンも多く、日本では長く愛されるブランドです。こんな座り心地は体験したことがないと話題にあがったのが2006年に発表された「ヴァリアント」。高速道路の継ぎ目や支柱にも使用されるウレタンフォームを採用しており、この座り心地に満足された方は多いはずです。直線と曲線が微妙に合わさったバランスのよいデザインも魅力です。
またファブリックはコンビネーション張りもできるため色、柄、素材が異なる布や革を組み合わせるとオリジナルデザインにも。洗練されたフォルムがどのようなお部屋にも馴染みます。
1-3.アルフレックス《ガーレ》(グレーソファ)
イタリアで1951年設立。1969年保科正氏により設立されたアルフレックスジャパン。日本のリビングスタイルを牽引してきたメーカーの一つです。アルフレックスの名前の由来は、イタリア語で家具という意味の「arredamenti(アレダメンティ)」と、英語で柔軟性・適応性という意味の「flexibilety(フレキシビリティ)を合わせてarflexと名付けられました。
アルフレックスが大切にしてきたのはデザイン中心ではなく生活を考えた家具作りであり、設立以降様々なプロダクトを送りだし常に注目されてきたのがソファです。製造専用工場は旭川にあり注文を受けてから製作しており、そのソファを使う人の生活に、どの様な快適さを提供するために設計されたのかということを念頭にソファと向き合っています。
様々なソファがある中で注目したいのがダイナミックな佇まいの「ガーレ」。最高級のフェザーとダウンをたっぷりと贅沢に使用しているため、アルフレックスの中でも一際柔らかい座り心地のソファです。シートはこの上なく柔らかく体をふんわりと包み込む優しい印象であり、その落ち着いた佇まいはどんなリビングスタイルにも溶け込みやすく他の色を引き立てるため、コーディネートもしやすくなります。
1-4.フリッツ・ハンセン社《ファウンソファ》(グレーソファ)
1872年に設立された北欧デンマーク家具メーカーフリッツ・ハンセン社。創業以来一流の顧客に家具を提供し、第二次世界大戦中においても工場を拡張させ前進してきました。そして現代1990年代においては製造業者からエンドユーザーに鋭くアプローチするブランド企業へ変換。2000年代にはフリッツ・ハンセンのデザイン哲学をコンテンポラリーな方向性で解釈する新悦のデザイナーを迎え入れ、個人邸向けとビジネス向け、両方を市場とし2011年にはスペインのマドリード出身のデザイナー、ハイメ・アジョンとのコラボレーションをスタートさせ、美しさと彫像をモチーフにした製品が生まれました。
中でも注目されているのが、柔らかな曲線が国内ソファメーカーには少ない「ファウンソファ」。ファウンとはデンマーク語で抱擁を意味し「抱きしめられるような有機的なフォルム」を表現したソファです。ふっくらと曲線を描かれたボディの全体を支える華奢な脚や、3種類の異なるクッションはグレーでも明度を変えて組み合わせることで、さらに奥行のある柔らかな印象に仕上がります。スペインとデンマークのクオリティを融合させたことで開かれたフリッツ・ハンセンの新境地です。
1-5.ポルトローナ・フラウ《クレイトン》(グレーソファ)
1912年イタリア・トリノで創業されたポルトローナ・フラウ。イタリアの家具ブランドの中でも「顔」として知られているブランドです。取り扱う革は「ペレ・フラウ」と呼ばれる最高級の革を使用しており、柔らかい孔牛の革の上質な部分のみを厳選し、十分手間をかけてなめしや加工を行い、厳格な品質検査を経ています。フェラーリやマセラッティなど高級車の内装を手掛けるなどハイエンドなデザインと品質を提供するブランドとしても有名です。
最高級の革、エレガントなデザイン性を持ち合わせるポルトローナ・フラウですが、最もシンプルなデザインであるソファが「クレイトン」です。巨匠ジャン・マロ―・マッソーが手掛けた一台であり、ペレ・フラウレザーとグレーファブリックのツートンは特に美しく、軽やかなメタルレッグや38cm高という低めの座面の圧迫感のない存在感で、座ったり寝ころんだりと優雅な時間を過ごすために相応しいソファです。
1-6.ロルフベンツ《ヴォロ》(グレーソファ)
1964年南ドイツでロルフ・ベンツが設立。世界ではじめてコーナーソファを発表した家具ブランドとして知られています。革新的なデザインと、ドイツならではの美意識が息づいたブランド。ドイツの工業規格にのっとりながら、自社でさらに厳格な製品基準を設定し、その高いクオリティを維持しています。特にクッション部分は「多層クッション構造」を採用しており、長時間座っても疲れにくく人間工学に基づいた微蜜な計算により作られたソファです。
中でもソファ全体が浮かんでいるように見え、ライフスタイルに合わせて複雑な構成まで可能なのがヴォロ。座面部は温度で反応するファイバーを使用し、体にフィットする広々としたソファです。張地はグレーを合わせることでよりスッキリとした空間に仕上がります。
1-7.ミノッティ《パウエル》(グレーソファ)
『ミノッティ』は1948年に創業。100%メイド・イン・イタリアにこだわる家具ブランドです。 レナート&ロベルト・ミノッティ兄弟と建築家ロドルフォ・ドルドーニの20年にわたるコラボレーションで、現在の世界観が築かれました。特にミノッティのソファは50~100種類とパーツが多く、L字型からコの字型まで様々なレイアウトが可能です。合わせて座布団を大きくしたようなスツール、小さなスツール、カフェテーブル、パーソナルチェアなどを組み合わせた多彩なプランが充実しています。
来客がコミュニケーションをとりやすいようなリビングプランが実現可能であり、その中でもソファ「パウエル」は居心地のよい洗練されたインフォーマルなシステムで、リラックスしたいという自然の願いにこたえるようにデザインされています。アルミニウムベースに柔らかなグレーの張地と相性もよく、洗練された空間にも仕上がります。
1-8.カッシーナ《マラルンガ》(グレーソファ)
カッシーナは1927年に設立。職人の時代から産業的生産への意向時代に、協会の木製家具製造からデザイナーと協業を始めました。最初のパートナーはフランコ・アルビニ。その後「インテリア建築デザイン界の父」と称されるジオ・ポンティと豪華客船アンドレア・ドレア号の家具を手がけ、手工業から工業生産へ変革をとげます。カッシーナが注目を集めるきっかけとなったのが1957年ジオ・ポンティと共同開発した、指1本で持ち上げられる世界で最も軽い椅子の「スーパーレジューラ」の発表です。この成功から才能あるデザイナーや建築家とデザイン性の高いプロダクトを世に送りだします。
代表作となるのが「マラルンガ」。1973年発売されて以来のベストセラーアイテムで、イタリアの建築デザイナー、ヴィゴ・マジストレッティがデザインした「ソファ界の最高傑作」といわれるソファです。発売当時は内部構造に木軸が使われていましたが、スティールインサート骨組みモールドウレタンを本格的に初めて採用しました。またシートごとにハイバックにもローバックにもなり、美しく多面的なデザインが特徴のソファです。
1-9.エスティック《コックス》(グレーソファ)
1976年に創業。世界で活躍する著名なデザイナーとのコラボレーションによりシンプルで洗練されたモダンデザインを中心に製品を発表しました。長年にわたるイタリアのトップブランドとの提携で培われた品質と徹底した品質管理へのこだわりから、最新設備の自社工場にて熟練した技術者が心を込めて生産しています。
ここ最近のリビングダイニングの変化に対応するため発表された「コックス」は、安積伸氏によってデザインされました。ダイニングチェアとソファの機能を融合した、中間的なイメージで整形合板のフレームに金属の脚部は高級感もあります。ソファとしては硬めの座り心地ですが、食事をしながらそのままくつろぐことができます。
1-10.トレス《TRES-A》(グレーソファ)
ソファの国内ブランドといえばトレス。2000年に創業。創業当時はライフスタイルショップを中心にOEM生産を行っていました。そして様々なソファニーズに合わせた本物のソファを提供するために2017年に立ち上げたのが新ブランド、トレス ザ・ソファテーラーです。製造は芸術性の高い伝統技術が継承される石川県。本物を作るにはふさわしい環境で自社工場をもち、熟練した技術者が丁寧に作り、良いものを長く使ってほしいという願いから、上質の座り心地・品質・耐久性を実現しました。
日本人の心に深く訴え、日本の住宅にとても合わせやすく、日本人が昔から培ってきた物を大切に使う心が通い合うソファです。直営店は金沢、京都、青山3店舗で展開しており、お客様のお好みに合わせて座り心地をカスタマイズできるソファ専門店です。ソファは全てデザイナー道畑拓美氏がデザインしており、特に2018年に発表された「TRES-A」はコンパクトなカウチソファながら華奢に感じさせない印象のデザインとして人気が高く、高さも低いため圧迫感を感じさせません。カラーもライトグレー、ミディアムグレーなど濃淡のある生地を張った仕上がりで存在感は抜群であり、ファブリックの表情が豊かに表現されています。また様々な形状や大きさのクッションコーディネートをしていただける現在注目のソファです。
まとめ
グレーのソファは、北欧風の優しい雰囲気から、モダンでスタイリッシュなデザインまで、スタイルによっていろいろなイメージを持っています。ラグやカーテン、照明などと上手く合わせながらお気に入りの一台を探してくださいね。